【投資の基礎・第1回】ロング・ショート・現物・レバレッジを図で理解する

自分用メモ:AIとBTCの売買システムを作っているのに、基本の言葉を説明できなかった。投資を始めたばかりの人にも伝わるよう、10万円の例で整理する。

まず、この4つは「同じ種類の言葉」ではない

たとえば「赤い自転車で北へ行く」と言うと、自転車は乗り物、北は進む方向、速さは動かし方だ。投資の言葉も同じように分けると分かりやすい。

決めること 言葉 ひとことで
何を持つ? 現物 BTCそのものを買う
どちらの値動きで利益? ロング/ショート 上昇/下落を狙う
いくら分動かす? レバレッジ 元手より大きな金額を動かすことがある

だから、現物を買ってロングは自然な組み合わせ。一方、BTCを持たずに待つCASHはショートではない。

1.現物を買う:BTCが手元に増える

BTCの価格を仮に1
BTC=1,000万円
とする。10万円で買えるのは0.01
BTC
だ。この0.01 BTCを保有するのが現物購入。

グラフ① 10万円で買った現物の評価額

BTC価格の変化 現物の評価額 10万円との差 長さの目安
10%下落 9万円 −1万円 █████████
変化なし 10万円 0円 ██████████
10%上昇 11万円 +1万円 ███████████

値段が上がるとうれしいので、現物を買うことは「ロング方向」だ。売る前の増減は評価損益で、実際に売ったときの手取りには手数料なども影響する。

2.ロング・ショート:上と下、どちらに賭ける?

ロングは、買ったあとに価格が上がると利益になる向き。ショートは、価格が下がると利益になる向き。ショートは「何も買わない」とは違い、価格が逆に上がると損失が出る取引だ。暗号資産のショートには、先物などの取引方法が使われる。商品の仕組みはそれぞれ違う。

グラフ② 同じ10万円分の取引をしたときの損益

BTCの変化 ロング ショート CASH(取引しない)
10%上昇 ↗ +1万円 −1万円 0円
10%下落 ↘ −1万円 +1万円 0円

図にすると、利益が出る向きはこうなる。

ポジション 上昇した日 下落した日
ロング + █████ 利益 − █████ 損失
ショート − █████ 損失 + █████ 利益
CASH 0 変化なし 0 変化なし

※CASHも現実には現金の通貨価値の変化などがあるが、この表ではBTC価格の変化による損益だけを比べている。ショートの損失や費用、強制決済は商品によって違う。

3.レバレッジ:「元手」と「取引する金額」を分ける

手元に10万円があるとする。10万円分のBTCを動かせば1倍相当、20万円分なら2倍相当。レバレッジは、上がるか下がるかという「方向」ではなく、動かす金額の大きさだ。

グラフ③ 元手10万円、BTCが10%上がった場合

倍率 取引額 利益 元手の変化を棒で見る
1倍相当 10万円 +1万円 10万 → 11万 ███████████
2倍相当 20万円 +2万円 10万 → 12万 ████████████
3倍相当 30万円 +3万円 10万 → 13万 █████████████

「3倍なら早く増える!」と思うかもしれない。でも、下がったときも同じ大きさで損をする。

グラフ④ 元手10万円、BTCが10%下がった場合

倍率 取引額 損失 元手の変化を棒で見る
1倍相当 10万円 −1万円 10万 → 9万 █████████
2倍相当 20万円 −2万円 10万 → 8万 ████████
3倍相当 30万円 −3万円 10万 → 7万 ███████

これは費用を入れない単純計算。実際の証拠金取引では、資金が一定以下になると強制決済(自分の意思と関係なく取引を終わらせること)が起き得る。表の金額まで必ず持ち続けられるわけではないし、商品によっては元手を超える損失もあり得る。

4.BTC Regime v3の「LONG/CASH」を読んでみる

私のBTC Regime
v3は、現在実際の注文を出さず、予測を記録して答え合わせする観測運転をしている。表示される状態はLONGまたはCASH。

  • LONG:BTCが上がったときの利益を取りにいく状態。下がると損失になり得る。
  • CASH:BTCを持たずに待つ状態。上昇の利益は取れないが、下落による損失を避けられる場合がある。

グラフ⑤ 「下落を当てた」の意味は違う

BTCが10%下落した日に 10万円分の値動きによる損益 何をした?
LONG −1万円 上昇に参加していた
CASH 0円 参加せずに待っていた
SHORT +1万円 下落方向に取引していた

CASHで下落を避けたことと、ショートで下落から利益を得たことは別物。
v3の成績を見るときも、CASHの日をショートの勝ちとして数えない。

ここまでの復習:4つの質問に答えられる?

  1. 現物は何? → BTCそのものを買って持つこと。
  2. ロング/ショートは何? →
    上昇/下落で利益が出る向き。
  3. レバレッジは何? →
    元手に対して動かす取引額の大きさ。利益も損失も大きくなる。
  4. CASHはショート? →
    違う。BTC価格への参加を見送る状態。

次回は、値段の動きを一枚の図にまとめた「ローソク足」を読めるようにする。


計算の前提:例はすべてBTCの価格変化だけを取り出した概算。手数料、スプレッド、金利、資金調達料、税金などを含まない。実際の取引条件と損失の範囲は商品ごとに異なる。この記事は学習メモで、取引を勧めるものではない。

参考資料:SEC
Investor.gov:Long and Short
、同:Margin
Accounts
、Coinbase:暗号資産の証拠金取引。

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